渋沢栄一って、知ってる？ - アヒル小屋の日記

7月から推し変しました。

福沢諭吉から渋沢栄一へ。どうぞ、私の元に集まってください。１万円札。

資本主義の父とかすんごい功績については、ちゃんとした人々が書いてるんで

心に刺さった部分をピックアップして書いていきます。

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セブンイレブンでジャンプを買おうとして、出会った本です。

文字は結構細かいですが、写真などの資料も多数載っています。

幕末に生まれた栄一。埼玉の北部の農家の生まれ（都、江戸からは遠いのよ）でありながら

かなり優秀かつ教育の環境にも恵まれていたそうな。

青年になった栄一は

「幕府の政治は腐ってる、尊王攘夷だ、倒幕！外国人排斥！」って思想に傾倒し

国際問題になりそうなテロまで企てていたそうな（やらずに済んでよかったよ）。

が、その後、政治に不満があるなら武士になるっきゃないだろ、

とおススメされて仕官した先は、後の１６代将軍徳川慶喜であった。

慶喜もすぐれた人物で、くっそ優秀だった栄一も出世し、

なんとパリ視察を命じられたのです。

倒幕と攘夷に傾倒していた青年は、将軍の家臣になり海外視察に行ったのである。

海外視察では資本主義の社会を学び、異国の料理をエンジョイし、

おまけに社債・公債を現地で買って軍資金を増やしたそうな。

置かれた環境での吸収力がハンパない。

渋沢栄一ほど優秀じゃないわれら庶民は、せめてこのメンタルの強さと柔軟さを見習いたい。

そんな栄一は欧米風に短髪にしたそうで。

当時は貴重であっただろう写真を撮り遠く離れた奥様へ送ったそうだが

「その髪型ないわー。元に戻しなよ（※意訳です）。」と返事が返ってきたと。

その柔軟さや対応の早さにはたとえ身内でもついていけないこともあったんですね。

かなり長生きなさって、多くの人が彼のもとに集まり、多くの事業のスタートアップにかかわったと。

本としてね、若いころは「これから先どうなるんだろう？」とストーリーの先を知りたくて読みやすかったんですが

どうしても晩年はエピソードの羅列って感じで、読みにくく感じました。

一人だけ富を独占しちゃいけない、と財閥は作らなかった。

徳があるか？

国全体が栄えるには？

良い物はどんどん取り入れる。

女子にも教育が必要。

資本主義、と聞くと殺伐とした競争や富の奪い合いというイメージばかり浮かんでましたが

徳のある人が先導すると、このように良い結果が出るのか

と感心したのです。

今の世の中を渋沢栄一が見たらどう思うんだろうか？彼のような人が再び現れてほしいものだ、と願わずにはいられません。