黒いワンピースの女

昨日、電車に乗ったときのこと。
夕方の上り電車は微妙に席が空いてるような埋まってるような、
って感じでした。
そんな時乗ってきた会社員風の黒いワンピースの女性。
以下「」は心の声。
「あ、妊婦さんか。じゃ、目の前にいるし席を譲るか。
うん？でもすぐ近く微妙にスペースあるな」
と考えてたら近くのおばさんが席を詰めて、どうぞ、って目配せをしたが
女性は、いやいいです、という仕草をする。
「あ、この人ふわっとしたデザインのワンピース着てるだけかな？
片手はつり革、もう片方の手はバックを小脇に抱えてる。
わからねぇ。このワンピースの下は空洞なのかペイビーなのか。
そうだ！靴！…ヒールの低いパンプス。高いピンヒールとかはいてたら
妊婦さんじゃない可能性が高かったんだけど。
見る限り太っても痩せてもいない普通の体型。
派手ではないがこぎれいに整ったファッション、
同年代の働く女性の立場として…
”おしゃれしたつもりが妊婦さんに間違われた”
って、微妙な気分だな～。え！？太って見える？とか思っちゃうな。
…このままほっといても時は過ぎるが、ちょっと実験」
私は降りるふりして席を立ってそっと様子を見た。
やっぱ座らん。ほかのおじさんが座った。
「うーん。やっぱり今年はやってるようなふわふわワンピースか。
”どうぞ”とか声かけてせき譲ろうとせずに正解か。」
難しいな～。