とある男が個人経営の宝石店に入った。
同棲中の恋人への婚約指輪を買うために。
偶然にも指輪の仕上がりは彼女の誕生日であったため、
指輪をその日に受け取りプロポーズした。
数ヵ月後、とあるカップルが宝石店に入った。
結婚指輪を買うために。
男は「彼女が選ぶもんならいいや」と思った。
女は「これからなん十年も身につける物かも!?」と真剣に考えた。
店主は二人の感情を見抜き、女に細かな説明をした。
偶然にも指輪の仕上がりは彼の誕生日あったため、その日ち二人は入籍した。
家からみると、宝石店も市役所も同じ方向だった。
それから四年後、子どもを授かった。
女は母親から出産祝いに「ネックレスを買いな」とお金を受け取ったが、
幼い子どもが引っ張りそうだから、と買えずにいた。
冠婚葬祭に使えるパールのネックレスなら、
子供の入学などに身につけて、写真にも思い出にも残る
と女は思った。
それから一年後、女の母親は亡くなり、まだ ネックレスを買えずにいた。
またあの宝石店の前を通りかかった。
母から貰ったお金より少し少ない位の額で、ネックレスとイヤリングのセットがある。
翌日、お金を握りしめた女は宝石店に向かった。
店主はパールの選び方の難しさをおしえてくれた。
納得した女はネックレスとイヤリングのセットを買った。
非科学的なことは余りあてにしない私ですが
ここのお店にはどうやら縁あるみたいです。
友人の結婚式など、おめでたい場面で
パールのネックレスのセットをデビューさせたいものです。
縁のある宝石店
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